Web集客がうまくいかないとき、多くの企業がまず思い浮かべるのは「広告代理店に相談する」「制作会社にサイトを作り直してもらう」「コンサルに戦略を立ててもらう」といった選択肢です。しかし実際に動き出してみると、「言われた施策はこなしているのに、成果につながっているのか判断できない」「複数の会社に依頼しているが、全体を見ている人がいない」という壁にぶつかる企業は少なくありません。
こうした状況に対応する立場として、近年「事業側のWeb担当」という考え方が注目され始めています。この記事では、代理店・制作会社・コンサルとの違いを整理しながら、「事業側のWeb担当」がどのような役割を担うのかを解説します。
この記事のポイント
- 広告代理店・制作会社・Webコンサルは、それぞれ「実行」「制作」「助言」が中心で、事業全体を判断する役割までは担わない
- 事業側のWeb担当は、判断から実行まで伴走する"第4の立場"
- 向いている会社・向いていない会社の見極め方も紹介
Web集客に関わる「相談先」は、実は4種類ある
Web集客に課題を感じたとき、企業が相談できる相手は大きく4つに分けられます。それぞれ立場や得意分野が異なるため、まずは違いを整理しておきましょう。
広告代理店(施策の実行者)
広告代理店は、依頼された広告運用(リスティング広告、SNS広告など)を専門的に実行する立場です。運用ノウハウやツールの知見は豊富ですが、基本的には「依頼された施策を、依頼された範囲で実行する」ことが役割の中心です。広告以外の施策(LP改善、SEO、SNS運用など)まで含めた全体設計を担うことは、契約範囲外になるケースが多くあります。
制作会社(作る側)
制作会社は、Webサイトやランディングページの制作・改修を専門とします。デザインやコーディングの品質には強みがありますが、「なぜそのページが必要なのか」「公開後に成果が出ているか」といった事業側の判断までは踏み込まないことが一般的です。
Webコンサルタント(戦略の助言者)
Webコンサルタントは、データ分析や戦略立案を専門とし、改善の方向性を助言する立場です。ただし、助言のみで実行は別会社に依頼する形が多く、「言われたことは分かったが、誰が実行し、誰が最終判断するのか」が曖昧になりやすい側面があります。
事業側のWeb担当(判断・実行の伴走者)
これに対して「事業側のWeb担当」は、特定の施策の実行だけを請け負うのではなく、事業の目標を理解した上で、何を優先し、何をやらないかを一緒に判断し、必要であれば実行にも関わる立場です。社内に専任のWeb担当者がいない企業にとっては、「社内の一員のように動く外部パートナー」という位置づけになります。
なぜ「代理店」でも「コンサル」でもない立場が必要なのか
代理店・制作会社・コンサルには、それぞれ構造的な限界があります。代理店は「依頼された施策の実行」が前提になっているため、そもそもその施策が今やるべきことなのかという手前の判断には関与しません。コンサルは助言が中心のため、実行段階でのズレに気づいても修正しづらいことがあります。制作会社は作ることが役割であり、公開後の成果検証まで責任を持つ契約は一般的ではありません。
つまり、「施策を実行する人」「戦略を助言する人」はいても、「事業の目線で全体を見渡し、判断して、実行まで責任を持つ人」が抜け落ちやすい構造になっているのです。事業側のWeb担当は、この空白を埋める立場として位置づけられます。
広告代理店に約6年在籍する中で、良い提案をしても、事業全体の判断が別のところで止まってしまい、成果につながらない場面を数多く見てきました。この「判断の空白」を埋める役割こそ必要だと感じたことが、独立して「事業側のWeb担当」を始めた理由です。
| 比較項目 | 広告代理店 | 制作会社 | Webコンサル | 事業側のWeb担当 |
|---|---|---|---|---|
| 立場 | 広告・制作を担当する側 | 制作を担当する側 | 助言する側 | 事業の成果をつくる側 |
| 相談の起点 | 依頼された施策が前提 | 依頼された制作物が前提 | 課題の分析が前提 | 課題や必要性から整理 |
| 判断基準 | CPA・CVなど施策指標中心 | デザイン・納期中心 | データと理論 | 利益・事業成長を基準に判断 |
| 支援範囲 | 担当した施策の実施のみ | 制作・改修のみ | 助言のみ(実行は別) | 戦略立案から実行まで伴走 |
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無料相談はこちら「事業側のWeb担当」が向いている会社・向いていない会社
すべての企業に事業側のWeb担当が必要というわけではありません。向き・不向きを整理しておきます。
向いている会社
- 社内にWeb担当者がおらず、Web集客の意思決定者が不在の会社
- 広告代理店や制作会社とのやり取りはあるが、提案の良し悪しを自分たちで判断できずにいる会社
- 施策がバラバラに動いていて、全体を見ている人がいない会社
向いていない会社(可能性がある会社)
- すでに社内に事業目線で判断できる人材がいて、実行のリソースだけが不足している場合は、単純な作業委託・外注のほうが適していることもあります
よくある質問
Q事業側のWeb担当に依頼すると、今の代理店や制作会社との契約はどうなりますか?
A必ずしも解約する必要はありません。既存の代理店・制作会社と連携しながら、事業側の立場で全体を整理・サポートする形も可能です。
Qコンサルティング会社との違いがよく分かりません。
Aコンサルは主に分析と助言が中心で、実行は別の会社に依頼する形が一般的です。事業側のWeb担当は、判断だけでなく実務の一部にも関わり、実行段階まで伴走する点が異なります。
Q社内にWeb担当者がいる場合でも依頼できますか?
A可能です。既存の担当者と役割分担をしながら、判断や優先順位の整理をサポートするケースもあります。
Qどこまでの業務に対応してもらえますか?
A広告運用の現状整理から、LP改善、制作会社との連携、データ分析、進行管理まで、必要な範囲を柔軟に対応します。
Q費用の考え方を教えてください。
A一律の料金体系ではなく、現状や課題に応じて個別に見積もる形が一般的です。まずは現状整理の相談から始められるケースも多くあります。
まとめ
Web集客の相談先には、施策を実行する代理店、制作を担当する制作会社、助言を行うコンサルタントがありますが、いずれも「事業の目線で全体を判断し、実行まで責任を持つ」役割までは担いきれない構造的な限界があります。「事業側のWeb担当」は、この空白を埋め、社内の一員のように事業目線でWeb集客の判断から実行までを伴走する立場です。
Web担当者が不在で何から手をつければいいか分からない方、代理店の提案が正しいか判断できずに悩んでいる方は、まず現状を整理するところから始めてみてください。