代理店との契約更新は、多くの場合、特に何も交渉せず自動的に継続されてしまいます。しかし、契約更新のタイミングは、これまでの運用実績を踏まえて条件を見直す、またとない機会でもあります。この記事では、契約更新時に事業側として確認・交渉すべきことを紹介します。
この記事のポイント
- ①これまでの実績を振り返る——交渉の根拠となる材料を用意する
- ②手数料だけでなく対応範囲も交渉材料にする——値下げ以外の選択肢もある
- ③今後の事業計画を伝えて条件をすり合わせる——変化する事業状況に契約を合わせる
なぜ契約更新は交渉の好機なのか
契約締結時は、まだ実績がない状態で条件を決めることが多く、双方にとって手探りの部分があります。しかし契約更新のタイミングでは、これまでの運用実績という具体的な材料があります。この材料を活かさず自動更新に任せてしまうのは、条件を見直す機会を逃していることになります。
更新時に確認・交渉すべき3つのこと
契約更新が近づいたら、以下の3つを確認・交渉してみてください。
①これまでの実績を振り返る
これまでの運用でどのような成果が出ているか、逆にどのような不満があったかを整理してください。交渉は、感覚的な要望ではなく、実績という具体的な根拠があるほど進めやすくなります。
②手数料だけでなく対応範囲も交渉材料にする
交渉というと手数料の値下げをイメージしがちですが、それだけが選択肢ではありません。レポートの頻度を増やす、対応範囲を広げるなど、金額以外の条件を交渉することも有効です。実績に見合った条件になっているかを総合的に確認してください。
③今後の事業計画を伝えて条件をすり合わせる
契約締結時から事業状況が変化している場合、今後の計画を代理店に共有し、それに合わせて契約条件を見直せないか相談してください。事業の変化に契約が追いついていないと、後々の運用にも支障が出やすくなります。
契約更新の相談を受けると、多くの会社が「特に不満はないので、そのまま更新でいいかと」とおっしゃいます。しかし、不満がないことと、条件が最適であることは別の話です。定期的な見直しの習慣を持つだけで、長期的な取引条件は着実に改善していきます。
契約更新の交渉、事業側の視点で一緒に整理しませんか?
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契約更新のタイミングは、契約形態そのものを見直す機会にもなります。固定費型と成果報酬型のどちらが自社に合うかの判断軸については、広告代理店との契約、固定費と成果報酬どちらを選ぶべきかもあわせてご覧ください。
それでも交渉内容の整理が難しい場合
何を交渉材料にすればいいか、自社だけでは判断が難しいという方も少なくありません。そうした場合は、事業目線で交渉内容を一緒に整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。
まとめ
契約更新のタイミングでは、「これまでの実績を振り返る」「手数料だけでなく対応範囲も交渉材料にする」「今後の事業計画を伝えて条件をすり合わせる」の3つを意識してみてください。自動更新に任せず、条件を見直す機会として活用することが重要です。
よくある質問
Q自動更新の契約でも交渉できますか?
A自動更新の場合でも、更新前に代理店へ相談を持ちかけることは可能です。契約書の更新条項を確認し、条件変更を協議できるタイミングを把握しておくことをおすすめします。
Q手数料の値下げ交渉はしてもいいものですか?
A問題ありません。ただし、値下げだけを求めるのではなく、運用実績や取引期間などの根拠を示しながら交渉すると、代理店側も応じやすくなります。
Q満足している場合も何か確認すべきことはありますか?
A満足している場合でも、対応範囲やKPIの見直しなど、事業状況の変化に合わせた条件更新の余地がないか確認しておくことをおすすめします。
Q交渉して関係が悪化しないか心配です。
A事実と根拠に基づいた交渉であれば、関係悪化につながることは少ないです。むしろ、長期的な関係を続けるためにも、定期的な条件の見直しは健全な取引の一環です。
Q自社だけで交渉内容を整理するのが難しい場合はどうすればいいですか?
A専門知識がなくても、事業目線で交渉すべき内容を一緒に整理してくれる第三者に相談する方法もあります。何を交渉材料にすべきか客観的に判断できる相手を持つことが重要です。