「代理店が何をしているのか、正直よく分からない」という不満は、内製化を検討し始めるきっかけとしてよく聞かれます。しかし、いきなり内製化に踏み切る前に、代理店運用の透明化を試みる余地がないか確認することも重要です。この記事では、その確認のための視点を紹介します。
この記事のポイント
- ①見積書の内訳を分けて記載してもらう——媒体費・手数料・制作費の内訳確認は基本の要求
- ②運用体制と引き継ぎルールを確認する——担当者が変わるたびに説明が変わっていないか
- ③管理画面へのアクセス権をもらう——報告内容と実際の運用のズレを自社でも確認できるようにする
なぜブラックボックス化はすぐに内製化に結びつけない方がよいのか
「不透明さへの不満」から一足飛びに「だから内製化しよう」と考えると、実は透明化を求めるだけで解決する問題まで、大きな体制転換で解決しようとしてしまうことがあります。ブラックボックス化の不満は、まず代理店に透明性を求めることで改善できる範囲がないかを確認してから、次の判断に進むことをおすすめします。
確認すべき3つの視点
①見積書の内訳を分けて記載してもらう
「媒体費100万円、運用手数料20万円、制作費10万円」というように、費用項目を分けて記載した見積書を求めることは、健全な取引関係を築く上で一般的な要求です。内訳が一切開示されない場合、それ自体がブラックボックス化の一因になっている可能性があります。
②運用体制と引き継ぎルールを確認する
広告運用は属人化しやすい業務です。打ち合わせに出てくる報告者と実際の運用担当者が別人で、運用の考え方が報告者に伝わっていないケースもあります。担当者が変わった場合の引き継ぎ方法や、定例の頻度、緊急時の連絡ルールが契約や運用ルールとして明確になっているかを確認してください。
③管理画面へのアクセス権をもらう
管理画面へのアクセス権を取得し、自分の目で数値を確認する習慣をつけることをおすすめします。代理店からの報告内容と、管理画面上の実際の数字にズレがないかを自社でも把握できるようになれば、ブラックボックス感は大きく軽減されます。
代理店側の実務も経験してきた立場から言うと、ブラックボックス化は代理店が意図的に隠しているというより、報告担当者と運用担当者の連携不足が原因であることが多いです。管理画面へのアクセス権を求めるだけで、状況が大きく改善するケースは少なくありません。
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透明化を求めても改善しない場合の次の判断については、広告運用を内製化すべきか、代理店を続けるべきか。判断のための考え方もあわせてご覧ください。まず透明化を試みてから、体制転換を検討する順序をおすすめします。
それでも判断がつかない場合
何が不透明で何が正常な運用範囲なのかの見極めには、代理店側の実務を理解した第三者の視点が役立ちます。自社だけで判断するのが難しい場合は、事業目線で一緒に整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。
まとめ
代理店の運用がブラックボックス化していると感じたときは、「見積書の内訳確認」「運用体制と引き継ぎルールの確認」「管理画面へのアクセス権の取得」の3つの視点で、まず透明化を試みてください。それでも改善しない場合に、代理店変更や内製化を検討する順序が現実的です。
よくある質問
Qブラックボックス化はすぐに内製化を検討すべきサインですか?
A必ずしもそうとは限りません。まずは費用構成や運用体制の透明化を代理店に求め、それでも改善しない場合に、代理店変更や内製化を検討する順序をおすすめします。
Q見積書の内訳を細かく求めるのは失礼にあたりませんか?
A失礼にはあたりません。媒体費・運用手数料・制作費などを分けて記載した見積書を求めることは、健全な取引関係を築く上で一般的な要求です。
Q運用担当者が変わるたびに説明が変わるのは問題ですか?
A問題のサインの一つです。引き継ぎが不十分な場合、運用の一貫性が失われている可能性があります。定例の頻度や緊急時の連絡ルールが契約に落とし込まれているか確認してください。
Q管理画面へのアクセス権はもらうべきですか?
Aもらうことをおすすめします。管理画面を自分の目で確認する習慣をつけることで、報告内容と実際の運用状況にズレがないかを自社でも把握できるようになります。
Qブラックボックス化の確認を自社だけで行うのが難しい場合はどうすればいいですか?
A何が不透明で何が正常な運用範囲なのかの見極めには、代理店側の実務を理解した第三者の視点が役立ちます。事業目線で一緒に整理してくれるパートナーに相談する方法もあります。