ECサイトを運営していると、必ずと言っていいほど直面するのが「カゴ落ち」の問題です。対策自体はインターネット上に数多く紹介されていますが、送料表示の改善から決済手段の追加、リマインドメールの導入まで種類が多く、どれから手をつければいいか分からないという声をよく伺います。この記事では、優先順位の考え方を整理します。
この記事のポイント
- ①離脱ステップを特定してから対策を選ぶ——闇雲に全対策をやらない
- ②低コストな対策から着手する——投資対効果を見ながら段階的に進める
- ③仕組み構築が必要な対策は優先度を分けて判断する——効果とコストを比較する
なぜ優先順位の判断が難しいのか
カゴ落ち対策に関する情報は、送料明記からリマインドメール配信、決済手段の拡充まで、10種類以上の施策が並列で紹介されていることが多く、どれも「効果がある」と書かれています。しかし、すべてを同時に実施できるリソースがある中小企業は多くありません。結果として、どれから手をつけるべきか判断できず、対策が進まないケースが少なくありません。
優先順位を判断する3つの視点
①離脱ステップを特定してから対策を選ぶ
GA4などの解析ツールで、カート投入から購入完了までのどのステップで最も離脱が多いかを確認してください。問題箇所を特定せずに対策を打つと、効果の薄い施策に時間とコストを費やしてしまいます。
②低コストな対策から着手する
送料の明記、ゲスト購入の追加、入力フォームの不要項目削除など、追加コストをほとんどかけずに実施できる対策があります。まずはこうした低コストな対策から着手し、効果を見ながら次の投資判断をすることをおすすめします。
③仕組み構築が必要な対策は優先度を分けて判断する
リマインドメールの自動配信や決済手段の追加など、システム構築が必要な対策は、導入コストと見込める効果を比較したうえで、実施時期を判断してください。すべてを一度に導入する必要はありません。
カゴ落ち対策のご相談では、「まず何を見ればいいですか」という質問をよくいただきます。対策のリストを増やすよりも、まず自社のどのステップで離脱が多いのかを一緒に確認するところから始めることが、遠回りのようで一番の近道だと感じています。
カゴ落ち対策、どこから着手すべきか一緒に整理しませんか?
無料相談はこちらフォーム改善もあわせて確認する
カゴ落ちの原因の一つに、購入フォームの入力項目の多さが挙げられます。問い合わせフォーム改善の優先順位の考え方は、問い合わせフォーム改善、何から着手すべきか優先順位の考え方でも解説しているので、あわせてご覧ください。
それでも判断がつかない場合
離脱データの読み解きや施策の優先順位づけには専門的な視点が必要です。自社だけで判断するのが難しい場合は、事業目線で整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。
まとめ
カゴ落ち対策は、「離脱ステップの特定」「低コストな対策からの着手」「仕組み構築が必要な対策の優先度判断」の3つの視点で進めてください。すべてを一度にやろうとせず、段階的に取り組むことが重要です。
よくある質問
Qカゴ落ち率はどのくらいが一般的ですか?
A業種やサイトによって幅がありますが、一般的にECサイト全体では7割前後がカゴ落ちすると言われています。自社の数値と比較する際は、業種特性も考慮してください。
Qどのステップで離脱しているか、どう調べればいいですか?
AGA4などの無料の解析ツールで、カート投入から購入完了までの各ステップの離脱率を確認できます。まずは自社サイトのどこで離脱が多いかを把握することから始めてください。
Qコストをかけずにできる対策はありますか?
A送料の明記、ゲスト購入の追加、入力フォームの不要項目削除など、追加コストをほとんどかけずに実施できる対策もあります。まずはこうした低コストな対策から着手することをおすすめします。
Qリマインドメールは効果がありますか?
Aカート内商品を残したまま離脱したユーザーへのリマインドメールは、一定の効果が期待できる施策です。ただし配信の仕組み構築にコストがかかるため、優先順位を踏まえて導入時期を判断してください。
Q優先順位を自社だけで判断するのが難しい場合はどうすればいいですか?
A離脱データの読み解きや施策の優先順位づけには専門的な視点が必要です。事業目線で整理してくれる第三者に相談する方法もあります。