社内の複数部署がバラバラにWeb施策を発注しているときの統制方法

ダッシュボードとホワイトボードを見ながら全体像を整理する様子

会社の規模が大きくなると、営業部門・広報部門・採用部門などがそれぞれ独自にWeb施策を発注し、気づけば全体を把握している人が誰もいないという状態になることがあります。マーケティング組織論を解説する情報は多くありますが、「今バラバラな状態を、どう統制すればいいか」という実務的な視点はあまり語られていません。この記事では、その考え方を紹介します。

この記事のポイント

  • ①まず現状の可視化から始める——いきなり一本化しようとしない
  • ②実行の統一ではなく把握の統一を目指す——各部署の専門性は尊重する
  • ③統制役は中立的な立場の人が担う——部署間の利害調整が発生するため

なぜ統制方法が語られないのか

マーケティング組織論に関する情報の多くは、理想的な組織構造(職能別組織・市場別組織など)を一から設計する視点で語られています。しかし、既にバラバラに発注している状態から統制をかけていく実務的な進め方については、あまり整理された情報がありません。

統制するための3つの視点

①まず現状の可視化から始める

いきなり発注を一本化しようとせず、まずは各部署がどんな施策を、どんな代理店に、どれくらいの予算で発注しているかを可視化することから始めてください。全体像が見えていない状態で統制を進めようとすると、部署間の反発を招きやすくなります。

②実行の統一ではなく把握の統一を目指す

各部署の施策実行そのものを一本化する必要はありません。重要なのは、全体を横断して把握し、重複した施策や矛盾したメッセージが出ていないかを確認する役割を置くことです。実行の自由度は残しつつ、把握だけは一元化するという発想を持ってください。

③統制役は中立的な立場の人が担う

統制の役割は、特定の部署に偏らない立場の人、または経営層に近い立場の人が担うことが望ましいです。部署間の予算配分や優先順位で利害調整が発生する場面もあるため、中立的な立場であることが重要になります。

高丸の視点

複数部署がバラバラに施策を進めている会社様のご相談では、まず「誰が何をやっているか」を一枚の表にまとめるところから始めています。統制というと管理を強めるイメージがありますが、実際にはまず"見える化"するだけで、多くの重複や無駄が自然と見えてきます。

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複数代理店がバラバラな場合もあわせて確認する

外部の代理店側がバラバラに動いている場合の考え方は、複数の代理店(広告・SEO・制作)がバラバラに動いていて困っていませんか?もあわせてご覧ください。

それでも判断がつかない場合

各部署の状況を横断的に把握し、適切な統制範囲を見極めるには、事業目線での視点が必要です。自社だけで判断するのが難しい場合は、事業目線で一緒に整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。

まとめ

複数部署がバラバラにWeb施策を発注している状態の統制は、「現状の可視化」「実行ではなく把握の統一」「中立的な統制役の設置」の3つの視点で進めてください。管理を強めることが目的ではなく、全体像を把握できる状態を作ることが重要です。

よくある質問

Q各部署の発注をすぐに一本化すべきですか?

Aいきなり一本化する必要はありません。まずは各部署がどんな施策を、どんな代理店に発注しているかを可視化するところから始めることをおすすめします。

Q部署ごとに専門性が違う場合、統一は難しくありませんか?

A施策の実行主体は部署ごとで問題ありません。重要なのは、全体を横断して把握し、重複や矛盾がないかを確認する役割を置くことです。実行の統一ではなく、把握の統一を目指してください。

Q統制の役割は誰が担うべきですか?

A特定の部署に偏らない立場の人、または経営層に近い立場の人が担うことが望ましいです。部署間の利害調整が発生する場面もあるため、中立的な立場が求められます。

Q統制を強めすぎるとどんなリスクがありますか?

A各部署の機動力が失われ、意思決定が遅くなるリスクがあります。統制は「把握し、重複や矛盾を防ぐ」ことが目的であり、細部まで管理することが目的ではありません。

Q統制方法の設計を自社だけで行うのが難しい場合はどうすればいいですか?

A各部署の状況を横断的に把握し、適切な統制範囲を見極めるには、事業目線での視点が必要です。事業目線で一緒に整理してくれる第三者に相談する方法もあります。

判断から実行まで、事業側の視点で伴走します。

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