経営会議でWeb施策の報告を求められたとき、何を準備すればいいか

ノートパソコンを見ながら会議で説明する様子

「次の経営会議で、Web施策の状況を報告して」——専任のWeb担当者がいない会社では、こうした役割が急に回ってくることがあります。資料の作り方やテンプレートを探す記事は数多くありますが、実際に必要なのは見た目の整った資料ではなく、経営陣が判断できる中身です。この記事では、何を準備すればいいかを整理します。

この記事のポイント

  • テンプレートより先に、「何を判断してほしいか」を決めることが準備の出発点
  • 数字は「良い/悪い」で終わらせず、前月・目標値などの比較対象を添える
  • 報告の最後に、次のアクションと必要な意思決定事項を明確に示す

なぜ「報告資料の作り方」だけでは不十分なのか

会議資料のテンプレートや見やすい資料の作り方を解説する情報は数多くありますが、それらの多くは「体裁の整え方」が中心です。専任のWeb担当者がいない会社の場合、本当に難しいのは体裁ではなく、「Web施策のどの数字を、どう経営陣に伝えれば、正しい判断をしてもらえるか」という中身の組み立て方です。中身が定まっていないまま体裁だけ整えても、「結局、何を決めればいいのか分からない」という反応を招いてしまいます。

準備すべき3つの中身

①テンプレートより先に「何を判断してほしいか」を決める

資料を作り始める前に、「この報告を通じて、経営陣に何を判断・承認してもらいたいのか」を1文で言えるようにしておきます。「予算を継続してよいか」「新しい施策を追加してよいか」「今のままでよいか」など、報告のゴールが定まっていないと、情報を詰め込むだけの資料になり、聞いている側も何に反応すればいいか分からなくなります。

②数字は「良い/悪い」で終わらせず、比較対象を添える

「問い合わせが50件でした」という数字だけでは、それが良いのか悪いのか誰にも判断できません。「前月比」「目標比」など、必ず何かと比較した形で示すことで、初めて数字が意味を持ちます。比較対象を用意するのが難しい場合は、少なくとも「先月と比べて増えたか減ったか」だけでも添えるようにしてください。

高丸の視点

代理店側でレポートを作っていた頃は、数字を並べるだけで終わりがちでした。事業側の立場で経営陣に説明する機会が増えてから、比較対象を添えるだけで伝わり方がまったく変わることを、身をもって実感しています。

③次のアクションと、必要な意思決定事項を明確にする

報告の最後には、「今後どうするつもりか」「そのために経営陣に何を決めてほしいか」を明記します。「現状維持でよい」という結論であっても、それを明言することで、経営陣は安心して次の議題に移ることができます。曖昧なまま終わらせると、後から「あの件はどうなったのか」と再度確認が入り、二度手間になります。

資料を見ながら打ち合わせをしている様子

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代理店のレポートをそのまま使わない

代理店から届くレポートは、施策の詳細な数値把握には役立ちますが、そのままでは「事業として何を判断すべきか」が伝わりにくい構成になっていることがあります。代理店のレポートの読み方については代理店のレポート、どこを見れば「良い運用」か判断できる?もあわせてご覧ください。レポートから拾った数字を、この記事の3つの視点(判断のゴール・比較対象・次のアクション)に沿って組み替えることで、経営会議用の説明に落とし込めます。

逆に、経営陣から数字の説明を求められる立場ではなく、経営陣自身がWeb施策の数字をどう読めばいいか分からない場合は、Web施策の「やる/やらない」を決める、事業側の判断基準とはも参考になります。

それでも自信が持てない場合

初めて経営会議での報告を任されると、何を強調し、何を省略すべきか、判断に迷うことも多いはずです。事業目線でWeb施策の状況を一緒に整理し、報告資料の組み立てまで伴走してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。

まとめ

経営会議でWeb施策の報告を求められたときは、「何を判断してほしいか」「比較対象のある数字」「次のアクションと意思決定事項」の3つを揃えることを意識してください。見た目の整った資料よりも、この3つが揃っていることのほうが、経営陣にとって価値のある報告になります。

よくある質問

Q資料のフォーマットは、テンプレートを使ったほうがいいですか?

A見た目のフォーマットよりも、この記事で紹介した3つの中身が揃っているかのほうが重要です。社内で使われているフォーマットがあれば、それに中身を当てはめる形で問題ありません。

Q数字が良くない場合、正直に報告してもいいですか?

Aむしろ正直に報告すべきです。数字が悪いこと自体よりも、その数字にどう向き合い、次に何をするつもりかが伝わらないことのほうが、経営陣の不安を大きくします。

Q専門用語を使わずに説明する自信がありません。どうすればいいですか?

A専門用語はできる限り避け、「増えた/減った」「良い/悪い」を、比較対象(前月・目標値・業界平均など)とセットで伝えることを意識してください。用語の正確さより、伝わることを優先して構いません。

Q代理店にもらった資料をそのまま経営会議で使ってもいいですか?

A代理店のレポートは施策の詳細な数値把握には有用ですが、そのままでは「事業として何を判断すべきか」が伝わりにくいことがあります。この記事の3つの視点で情報を組み替えてから使うことをおすすめします。

Q何を準備すればいいか、自分だけでは判断できません。どうすればいいですか?

A事業目線でWeb施策の状況を一緒に整理し、経営会議での説明資料の組み立てまで伴走してくれる第三者に相談する方法もあります。

判断から実行まで、事業側の視点で伴走します。

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