M&Aや事業譲渡によって、複数の会社・事業を統合すると、Webサイトも複数抱えることになります。「いずれ統合しないといけないのは分かっているが、何から手をつければいいか分からない」という声をよく伺います。M&A自体の情報は豊富にありますが、譲渡後のWebサイト整理という実務的なテーマはあまり語られていません。この記事では、その判断軸を紹介します。
この記事のポイント
- ①各サイトの役割・評価を洗い出す——統合前にまず現状把握
- ②評価の高いサイトを軸に統合方針を決める——検索評価だけで判断しない
- ③段階的に移行する——急な閉鎖はリスクを伴う
なぜサイト整理の判断が抜け落ちやすいのか
M&Aに関する情報の多くは、契約・スキーム・マッチングプラットフォームの紹介が中心で、譲渡が完了した「その後」のWebサイト運用については、優先度が下がりがちです。結果として、統合方針が決まらないまま複数サイトが並行運用され続けるケースが少なくありません。
Webサイト整理を判断する3つの視点
①各サイトの役割・評価を洗い出す
統合を検討する前に、まず各サイトがどんな役割を担っているか(集客用、既存顧客向け、採用用など)、検索エンジンからの評価はどうか、契約状況はどうなっているかを洗い出してください。現状把握なしに統合方針だけ先に決めると、後から想定外の影響が出ることがあります。
②評価の高いサイトを軸に統合方針を決める
一般的には、検索エンジンからの評価が高いサイトを軸に統合を検討することが多いです。ただし評価だけでなく、ブランドの方向性や顧客からの認知度も踏まえて、どのサイトを軸にするかを判断してください。
③段階的に移行する
旧サイトを急に閉鎖すると、既存顧客からのアクセスや検索エンジンからの評価を失うリスクがあります。リダイレクト設定や既存顧客への告知など、段階的な移行計画を立ててから閉鎖することをおすすめします。
M&A後のWeb整理は、優先順位で後回しになりがちなテーマです。ただ、複数サイトが並行運用されたままだと、社内のリソースも分散し続けてしまいます。まずは現状把握だけでも早めに着手することをおすすめしています。
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各サイトの契約先(代理店・制作会社)が異なる場合は、契約内容や役務範囲の洗い出しもあわせて必要になります。複数の代理店がバラバラに動いている場合の考え方については、複数の代理店(広告・SEO・制作)がバラバラに動いていて困っていませんか?もあわせてご覧ください。
それでも判断がつかない場合
複数サイトの評価比較や統合の優先順位づけには専門的な視点が必要です。自社だけで判断するのが難しい場合は、事業目線で整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。
まとめ
M&A・事業譲渡後の複数Webサイト整理は、「各サイトの役割・評価の洗い出し」「評価の高いサイトを軸にした統合方針」「段階的な移行」の3つで判断してください。後回しにせず、早めに現状把握から着手することが重要です。
よくある質問
Q統合はいつ着手すべきですか?
A統合後すぐに着手する必要はありません。まずは各サイトの役割・評価・引き継がれた契約状況を洗い出し、優先順位を整理してから着手時期を判断してください。
Q検索評価の高いサイトは残すべきですか?
A一般的には、検索エンジンからの評価が高いサイトを軸に統合を検討することをおすすめします。ただし評価だけでなく、ブランドの方向性や顧客からの認知度も踏まえて判断してください。
Q旧サイトはすぐに閉鎖すべきですか?
A急な閉鎖は避けるべきです。リダイレクト設定や既存顧客への告知など、段階的な移行計画を立ててから閉鎖することをおすすめします。
Q各サイトの契約先(代理店・制作会社)が異なる場合はどうすればいいですか?
A契約内容や役務範囲を洗い出し、重複や無駄がないか確認したうえで、統合方針に合わせて契約の見直しを検討してください。
Q統合方針を自社だけで判断するのが難しい場合はどうすればいいですか?
A複数サイトの評価比較や統合の優先順位づけには専門的な視点が必要です。事業目線で整理してくれる第三者に相談する方法もあります。