内製化した広告運用の成果、代理店時代とどう比較すべきか

内製化後の成果と代理店時代の数字を比較する様子

広告運用を内製化した後、「代理店時代より成果が出ているのか」という評価に悩む会社は少なくありません。内製化のメリットを解説する情報は多くありますが、「移行後の成果をどう公平に比較するか」という判断軸はあまり語られていません。この記事では、その考え方を紹介します。

この記事のポイント

  • ①短期間の数字だけで判断しない——立ち上げ期の一時的な悪化は珍しくない
  • ②代理店手数料を含めたコストで比較する——広告費だけの比較では実態を見誤る
  • ③ノウハウ蓄積やスピードも評価基準に含める——数字だけでは測れない効果もある

なぜ内製化後の成果比較は誤解が生まれやすいのか

内製化直後は運用に慣れていないことが多く、代理店時代と同じ水準の成果をすぐに出すのは簡単ではありません。この時期の数字だけを見て「内製化は失敗だった」と早計に判断してしまうと、本来得られたはずの中長期的なメリットを取り逃がしてしまうことがあります。

成果を比較する3つの視点

①短期間の数字だけで判断しない

内製化直後にCPAやCVRが一時的に悪化するのはよくあることです。比較期間を短く区切りすぎず、一定期間の推移を見て、悪化が一時的なものか、構造的な問題によるものかを見極めてください。

②代理店手数料を含めたコストで比較する

代理店時代は「広告費+代理店手数料」がコストの実態でしたが、内製化後は「広告費+人件費+ツール費」がコストになります。広告費だけを比較すると内製化のコストメリットを正しく評価できないため、必ず総コストで比較してください。

③ノウハウ蓄積やスピードも評価基準に含める

広告のパフォーマンス指標だけを比較すると、内製化の本来の狙いを見落とすことがあります。社内に運用ノウハウが蓄積されているか、意思決定から実行までのスピードが上がったかといった、内製化ならではの効果もあわせて評価基準に含めてください。

高丸の視点

広告の数字と事業側の実数値を合わせて見てきた経験から言うと、内製化後の評価で最も見落とされがちなのが「手数料を含めた総コスト」の視点です。広告費だけを見て「代理店時代より安く済んでいる」と判断し、実は総コストでは大差がなかったというケースを何度も見てきました。

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CPA改善と売上の関係もあわせて確認する

広告の数字だけで判断することの限界については、CPAは改善したのに売上が伸びない、その時に見るべき数字もあわせてご覧ください。内製化後の成果比較でも、同様に広告指標だけで判断しないことが重要です。

それでも判断がつかない場合

代理店時代と内製化後を公平に比較するための基準づくりには、両方の実務を理解した第三者の視点が役立ちます。自社だけで判断するのが難しい場合は、事業目線で一緒に整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢のひとつです。

まとめ

内製化した広告運用の成果は、「短期の数字だけで判断しない」「手数料を含めた総コストで比較する」「ノウハウ蓄積やスピードも評価に含める」の3つの視点で比較してください。数字の一部分だけを切り取って評価しないことが重要です。

よくある質問

Q内製化直後にCPAが悪化するのは失敗ですか?

A必ずしも失敗ではありません。運用に慣れるまでの一時的な悪化はよくあることです。比較期間を短く区切りすぎず、一定期間の推移で判断してください。

Q代理店手数料を含めたコスト比較はどう行えばいいですか?

A代理店時代の広告費と手数料の合計額と、内製化後の広告費と人件費・ツール費の合計額を、同じ期間で比較してください。広告費だけを比べると実態を見誤ります。

Q代理店時代のレポートと内製化後のレポート、比較のフォーマットは揃えるべきですか?

A揃えることをおすすめします。フォーマットが異なると経年比較がしづらくなるため、内製化前から使っていた指標や見せ方を引き継ぐと、経営陣への説明もしやすくなります。

Q何を成功の基準とすればいいですか?

A広告のパフォーマンス指標だけでなく、社内にノウハウが蓄積されているか、意思決定のスピードが上がったかといった、内製化ならではの効果もあわせて評価基準に含めてください。

Q成果比較の設計を自社だけで行うのが難しい場合はどうすればいいですか?

A代理店時代と内製化後を公平に比較するための基準づくりには第三者の視点が役立ちます。事業目線で一緒に整理してくれるパートナーに相談する方法もあります。

判断から実行まで、事業側の視点で伴走します。

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