創業したばかりで、Web集客に何から手をつければいいか分からない——そんな状況では、「まず現状を整理しましょう」というアドバイスがそのまま当てはまりません。振り返るべき実績も、蓄積されたデータもまだ存在しないためです。この記事では、ゼロからの立ち上げ期に合った、最初の判断の考え方を紹介します。
この記事のポイント
- 「データがない」ことを前提に、まず仮説を1つ決めることから始める
- 複数の施策を同時に始めず、検証できる状態を優先する
- 資金・時間に余裕がない時期は、「今すぐ客」を狙う施策から着手する
創業期のWeb集客が難しいのは、「振り返る実績がない」から
Web集客に関するアドバイスの多くは、「まず現状のアクセスデータや広告の実績を確認しましょう」という前提で書かれています。しかし創業したばかりの会社には、確認すべき実績もデータもまだ存在しません。このため、既存企業向けの「現状整理」の考え方をそのまま当てはめようとすると、かえって身動きが取れなくなってしまいます。ゼロからの立ち上げ期には、データの分析ではなく、仮説を立てて動きながら検証するという、異なるアプローチが必要です。
最初に判断すべき3つのこと
①「データがない」前提で、まず仮説を1つ決める
「どんな悩みを持つ、どんな人が、自社の商品・サービスを必要としているか」を、完璧でなくてもよいので言葉にしてみてください。この仮説が、最初のWeb集客の土台になります。仮説は最初から正確である必要はなく、実際の反応を見ながら修正していくという前提で、まずは1つに決めることが重要です。
②複数を同時に始めず、検証できる状態を優先する
創業期は「早く成果を出したい」という焦りから、広告・SEO・SNSなど複数の施策に同時に手を広げたくなりますが、これは避けるべきです。複数を同時に始めると、どの施策が効果を出しているのか、あるいは仮説自体が間違っているのかが分からなくなります。まずは1つの施策に絞り、仮説を検証できる状態を作ることを優先してください。
③「今すぐ客」を狙う施策から着手する
資金や時間に余裕がない創業期は、認知度を高める施策(SNS発信など)よりも、すでに悩みが顕在化している「今すぐ客」を捉える施策(検索広告など)から着手し、早期に売上の土台を作ることを優先したほうが現実的です。認知を広げる施策は、事業の土台がある程度固まってから、並行して育てていく形が無理のない進め方です。
創業間もない会社の広告設計を担当する際、限られた予算で成果を急ぐあまり、認知施策と獲得施策を同時に始めてしまうケースを何度も見てきました。まず「今すぐ客」を捉える設計に絞ったほうが、結果的に早く土台ができると感じています。
創業期のWeb集客、最初の一歩を無料相談で一緒に整理しませんか?
無料相談はこちら既存企業の「現状整理」とは違うアプローチ
すでに事業を続けている会社でWeb担当者が不在の場合は、まず予算の棚卸しや今動いている施策の整理から始めるべきですが、創業期にはその前提となる「現状」自体が存在しません。既存企業向けの進め方についてはWeb担当者がいない会社が、まず最初にやるべきことで解説していますので、事業のフェーズに応じて使い分けてください。
1つの施策に絞ったあと、次に何を優先すべきか迷った場合は、Web集客の「優先順位」を、社内に判断できる人がいなくても決める方法も参考になります。
それでも判断に迷う場合
創業期は情報も判断材料も少なく、仮説作りや施策選びを一人で抱え込みがちな時期でもあります。事業目線で最初の仮説作りから一緒に整理してくれる第三者(事業側のWeb担当)に相談することも、有効な選択肢の一つです。
まとめ
創業したばかりの会社がWeb集客で最初に判断すべきことは、「データがない前提で仮説を1つ決める」「複数を同時に始めず検証できる状態を優先する」「今すぐ客を狙う施策から着手する」の3つです。既存企業のような現状整理ができない時期だからこそ、この3つを意識して、一歩ずつ検証しながら進めることが大切です。
よくある質問
Q創業したばかりでも、複数の施策を同時に始めたほうが早く成果が出ませんか?
A同時に始めると、どの施策が効いているのか判断できなくなり、結果的に改善のスピードが落ちます。まず1つに絞って検証できる状態を作るほうが、遠回りに見えて早く成果にたどり着けます。
Q仮説はどうやって立てればいいですか?
A「どんな悩みを持つ、どんな人が、自社の商品・サービスを必要としているか」を、想像でも構わないので言葉にしてみてください。完璧である必要はなく、最初の仮説として置き、実際の反応を見ながら修正していく前提で問題ありません。
Q認知度を上げる施策(SNSなど)は後回しでいいのでしょうか?
A資金や時間に余裕がない創業期は、まず「今すぐ客」を捉える施策(検索広告など)から着手し、売上の土台を作ることを優先したほうが現実的です。認知系の施策は、土台ができてから並行して育てていく形が無理がありません。
Qこの記事は、既存企業がWeb担当を新しく置く場合にも当てはまりますか?
A既存企業の場合は、まず現状の整理(予算の棚卸し・今動いている施策の把握)から始めるべきです。この記事は、振り返る実績がない創業期に特化した内容のため、既存企業の方はWeb担当者がいない会社が、まず最初にやるべきこともあわせてご覧ください。
Q自社だけで仮説や優先順位を決める自信がありません。どうすればいいですか?
A創業期は特に情報も判断材料も少なく、一人で決めるのが不安になりやすい時期です。事業目線で仮説作りから一緒に整理してくれる第三者に相談することも、有効な選択肢の一つです。